2009年03月29日

電子計算機使用詐欺罪

「前の車のすぐ後ろを走り、高速道路のETCバーを不正に通り抜けていた会社員の男が、電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕された」というニュースを耳にしました。

2003年頃から「情報セキュリティ講座」をたくさん担当する機会を頂きました。
その後、正しい知識と自分のスキルを確認するために「情報セキュリティアドミニストレータ」資格が新設されたのを機に受験しました。
(※平成20年度(2008年秋期試験)を最後に情報セキュリティスペシャリスト試験となり廃止されました。)

そのときにこの法律のこともより深く勉強しました。

「電子計算機使用詐欺罪」とは、コンピュータの不正使用による財産利得行為を罰する法律です。通常の詐欺罪のコンピュータ版と考えればよいでしょう。
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刑法 第246条の2

前条に規定するもののほか、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り、又は財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録を人の事務処理の用に供して、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者は、10年以下の懲役に処する。
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不正なデータ入力により、他人の預金口座から自分の預金口座に振り込みを行い不当な利益を得るなどといった行為が「電子計算機使用詐欺」に該当します。

そこで当時勉強したノートの中から抜粋してみました。

次の中から、この「電子計算機使用詐欺罪」にあたるのはどれでしょう?

ア  業務に使用しているコンピュータに,虚偽の情報や不正な指令を与え,誤動作を起こさせる。

イ 他人の製造管理用コンピュータシステムに虚偽のデータを入力し、不良品を製造させる。

ウ  他人のIDとパスワードで,コンピュータシステムに不正侵入する。

エ  プログラムを操作して,文書性が認められた電磁的記録を不正に作成する。
 
正解は「イ」です。

ちなみに
ア→誤動作を起させるだけでは詐欺行為にはなりません。これは、電子計算機損壊等業務妨害罪になります。

イ→不法な利益を得るのは詐欺行為の為、電子計算機使用詐欺罪にあたります。よって正解です。

ウ→不正侵入は不正アクセス行為にあたります。

エ→電磁的記録を不正に作成すると、電磁的記録不正作出罪
にあたります。

ニュースを聞きながらちょっと復習してみました。
posted by インスト at 21:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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